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痛みの専門医がコッソリ教えてくれた。繰り返す「痛み」が軽減する5つの習慣

痛みの専門家•伊藤和憲先生が伝授する「痛みのセルフケア」<10>

「病院に行っても悪いところが発見できなかった」「もう何年も痛みが続いている」という慢性痛患者に、薬や手術に頼らないセルフケアを説く「痛みの専門家」伊藤和憲先生。『慢性痛は自分で治せる!』を刊行した、伊藤先生に「あなたの痛みが治らない理由」を聞く。

毎日の生活習慣を見直すことで
痛みと上手に付き合える

 

 厚労省の調査によれば、慢性的な痛みに苦しんでいる患者さんは、全国で約
2000万人にも上ると報告されています。そのため、痛みを治療する専門の病院や書籍は数多くあり、患者さんは様々な治療を試みています。それと同時に、慢性的な痛みを持つ患者さんは、自分の痛みや倦怠感、気分の改善のために、四人のうち三人が自宅で何らかのセルフケアを実施しています。

 痛みは長年のものなので、病院で治療すればすぐに効果が出るというものでもないだけに、普段の習慣からいろいろな角度でアプローチしていく方が、逆に早道になる可能性も大なのです。また、そういったセルフケアは、まだ痛みが出ていない人にも有効で、痛みや不調のない体づくりを行なう上で予防的な役割もあります。
 そこで、今回は毎日の生活に取り入れやすい5つの習慣を紹介します。日常生活のちょっとしたことを変えて、痛みと上手に付き合える体を手に入れてください。

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伊藤 和憲

いとう かずのり

明治国際医療大学教授。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。大阪大学医学部生体機能補完医学講座特 認研究員。1972年生まれ。2014年4月、厚生労働省の科学研究費を得て「慢性痛患者のためのセルフケアガイドブック」を作成。明治国際医療大学京都桂川鍼灸院「mythos361」 院長を務め、「はり・きゅう」の治療に当たるとともに、慢性痛患者のためにセルフケアを指導。また、地下鉄サリン事件やJR福知山線脱線事故の被害者の「痛み」ケアにも当たっている。専門家や一般市民に向けて年に50回以上の講演を行なっている。


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  • 2017.01.21